誰のどのような問題が解決されるか。これを設定しないで議論する、思考するのは意味がありません。そのために議論の本位を設定するというのが本問です。
さて議論の本位とは何か。資料1~3で読み解くことが重要です。
資料1が読みづらくても、資料2や3でサポートがあるのでその中から読み取ってみると、、
1問題を正しく設定するという面と、それについて意見を異にする者の「議論」に合意を作り出すという面と、両面含んでいるようである。
2「誰のため」または「〇〇という目的のため」
この2点はあなたが設定する議論の本位に含まれているかどうか是非確認してみて下さい。
そして問1に戻って一番最後の方の「『議論の本位』を定めたうえで(あるいは定めるために)」に注目です。これは思考法の問題になりますが先に「議論の本位」を定めてから議論の箇条を検討してもいいし、議論の箇条を検討しながら「議論の本位」に到達してもいいという感じだと思います。この2007議論の本位は最近の過去問に至るまで明確に引き継がれており(2026年総合政策でも資料として取り上げられました)、議論をするためには「誰のための」問題解決なのかを明確に意識しないと思考や議論ができないということを伝える重要な過去問になっていると思います。
たとえばお題として「合唱コンクール」の曲決めをやる際など。
優勝したい人にとっては難易度が高い高得点がでそうな曲
できるだけ練習を少なくして勉強したい人にとっては練習が少なくて済む簡単な曲
などなど、なかなか意見がまとまらない状態になります。
そして何より無関心層は声の大きな人の意見に左右されてしまうかもしれません(総合2006「世論の形成過程」)
そんななか例えば議論の本位を
「クラスのみんなが思い出を作るために、みんなが前向きに参加できるような練習体制が組める曲」
のような設定をすると議論が進むかもしれません。
もちろんこの本位を設定する前には
・なんのために合唱コンクールに参加するか
などの論点(観点)で議論する必要があると思います。
ある人は芸術的な経験をしたいから現代曲を、と言うかもしれません。
でもそれだったら、合唱部にはいってやればいいじゃない?特に合唱やりたくない人も多いよ。
なんて反論がくるかもしれない。
では、クラスみんなが強制参加のこの学校企画をどういう価値観で臨めばみんなが納得するか、
なんて論点を立てると、上記のような議論の本位を立てて選曲できるかもしれないですね。
活躍したい人はできるだけ集まって練習する時間を減らすために音取り音源を作ったり、
部活や勉強を優先したい人も、みんなで一緒に思い出をつくるんなら、短時間で一生懸命練習に協力してくれるかもしれません。
さて、では例えば設問になっている少子化や格差のときはどんな論点や本位の設定ができるでしょうか。
一番はなんでなんでで設問の深堀りです。
なぜ少子化対策が必要なのか。
ちなみにこのことに明確に答えている資料は1つだけ、主に経済発展と地域の活力です。
それなら、子どもがいなくても、外国人の移民を増やすことで両方の目的が達成できるのではないでしょうか。
実は少子化は問題ではなく、経済発展や地域の活力を維持するための解決策の一つだった。
では議論の本位はどうなるのか、誰の何のために少子化対策をするかを明確にしていかないと議論は進みませんね。
